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2005年08月02日

flash platform構想とは何なのか?? メモ

flash platform構想が何か? 自分なりに解釈とメモ。
読みにくくてスマソ。

っていうかしっかり文章にしてる暇がない・・・

まず初めに7月11日に発表されたflash platform構想が何かを端的に説明すると、「flashを携帯、電子書籍、家電...etc、あらゆる端末のUIとプレゼンテーション層、とRIAのの基盤にしよう」ということになる。

従来からマクロメディアは、その手のことを言い続けてきており、格別に目新しくないように見えるこの発表だけど、実は周辺の動きを見渡してみると、何気に全面戦争の狼煙っぽいのではないかと邪推してしまう。

そもそもアドビとマクロメディアが合併したこのタイミングにですよ、あえてこんな超長期的戦略を勝手に語りだしたり、Flash開発環境としてeclipseを採択してオープンソースに傾倒しだしたり・・・と動きが奇妙だったではないですか。


今回の合併劇の主眼はPDFとFlashフォーマットの婚姻であって、巨大デザインツール会社ができたとか、イラレだフォトショだドリームウィーバーなんかは、焦点ではないと考えている。platform構想は、OS層やブラウザ層に代わる、新しいアプリケーションのプラットフォーム層を作りだして独占するという、かなり野心的な計画なんだと思う。

そして両者がデザイナーへのツールのアップデートによる収益モデルから、企業へのPDF, Flashのライセンス供与による収益モデルへと移行する、というのが根幹にはあるのではないか。adobeやmacromediaのライセンスによる収益は年々増加しているし、今後も増加が見込まれている。とりあえず当面はFlexのアプリや、Flash Playerから各種PDFを出力できるようにして、統合サービス環境を作って、なし崩し的に組み込みやらなんなりに大攻勢をかけるのかと。携帯と電子書籍独占できれば余裕の勝者になれそうですし。

課金の対象が開発者から、運用企業へと緩やかに移行をすると考えるならば、次期flex開発環境をeclipseで開発したり、MTASCコンパイラをflash platform構想の中で歓迎するといった、昨今のオープンソースっぽい流れとも綺麗に整合性がとれるんじゃないかと。


で、なんでこの次期にアレか・・・というとやはり、Window VistaとFlashとPDF殺し足りえるsparkle、metro,そしてその肝になるAvalonの存在だろう。超乱暴にAvalonを説明すると、これはXMLを解釈してグラフィックをレンダリングできるエンジンで、簡単にflashやmacのdashboardっぽい外見のグラフィカルなアプリを.net環境でポコポコ作れるものらしい。こいつがappletみたいにブラウザで動作するようになると大変だなぁと思う。

ただ、Windows Vistaがおそらく普及するのに3~4年間を必要とし、それまではavalonに特化したアプリを作りにくいことを考えると、flashは最新バージョンの使用率80%をおよそ1年で達成できるわけで、現状は何気に有利だと思う。AvalonをVistaから分離してXPにも対応させたのは、開発期間の問題ではなくてこういった普及期間を考慮した作戦だと思うけど、ここ数年でちゃんとしたアプリがflashで開発できる環境が整うならば勝てるんじゃないかと。

開発者から見たflash platformの利点は、開発ツールへの課金比率が減ると同人、あらゆる分野でのアプリケーションの開発がまったく同じ環境でできるようになるという点になる。極論、将来的にはECMAスクリプトとXMLを知っているだけで、あらゆる環境での開発をできるようになるんだろう、と。

特に話題にもならないまま、水面下でいつの間にか、次世代RIAの基盤としてXML(含HTML) + ECMA Scriptという形でのスタンダード争奪戦がおきている。実は主要(?)なプレイヤーっぽい人たちが、すでに全員JavaScript + XMLによるアプリケーション開発環境を模索し始めている。

昨今のGoogleや、Dashboardのアプリを見ればわかるように、余程の処理速度を必要とする一部の分野以外では、単純なソフトウェアなどスクリプト言語で十分に動作できるだけの環境が整いつつある。


次期RIAプレイヤーリスト(下に行くほど推定弱小勢力)

・Flash Platform(flex, IBM&laszlo?)
・Ajax(Google)
・Avalon(Microsoft、.netだけど一応)
・XUL(Mozzila)
・Java
・Konfaburator(Yahoo)
・Dashboard(Apple)

で、OSレベルで実装されるAvalonとDashboard、クロスプラットフォーム性を確立しているXULとAjaxに対して、Flashの面白いところはパソコンの外側の世界をも狙っていること(Javaもそうだったけど)だなぁ、と思ってる。ここ半年ぐらいAjaxに注目していたけど、Ajaxの最大の壁はブラウザの外に出る手段が確立できていないことだと思う(そしてブラウザの互換性にとらわれていること)。

flashは何処にいくのか?

今後の戦略の主軸がRIAプラットフォームである以上、事実上flex=flashという流れになるのは避けられない。ただ、そうなるとあんまり嬉しくはないのだが、正直action scriptは消滅/衰退してしまうのではと思う。そもそも、何気にみんなスルーしているが、flexやMultiuser Serverなど最近のFlash関連プロダクトは、採用言語がすでにJavaScriptと明示化されているんですよね。そういう意味ではasはflashが抱え込んだ巨大なレガシーなんでしょうきっと。通常の開発者には、MovieClipやTimeLineという概念は邪魔なだけですし。
今のいわゆるFlash開発環境は、Flash platformにおけるデザインサイドの開発ツールへと緩やかに移行していきそう。あとは将来的にはMXMLをクライアントサイドで解釈できるプレイヤーが出そう。


色々複雑すぎて、ちょっとまとめられないのでメモ形式。
外野からの適当な妄想ですけど、そこまで外れてないかと思う。
もっと詳しい考察は、誰かビジネスとか市場とかわかる人やってください。

とりあえず今後数年大波乱で面白そう。オイはflashが勝つ方に賭けてみたいと思いマス。


<追記>
書こう書こうと思っていたら、海外の記事に先を越されていたみたいでちょっと欝。

投稿者 Taka : 2005年08月02日 18:53

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comment

こんばんは

じっくりよまさせてもらいました。
まず、文面をみてスゴイなぁって思いました。
実に、興味深く、わかりやすかったです。

私は、Flashが勝つに、全てを賭ける勢いですよ。

ほんと面白くなりそうですね^^


by arkw : 2005年08月02日 20:25

to hope game you should be very small: http://www.msnbc.msn.com/ faithful TV becomes memorizing chair in final , astonishing stake becomes tremendous tournament in final

by Mark Allison : 2006年03月28日 11:14

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