これは、「イベント機能を使用する前に必ず、フレーム１でクラス.init()を呼び出し、そこで初期化する」。
といったルールを設けることで、解決することができます。
しかしこれはinitの呼び忘れた場合、バグの温床となりえます。

そこで一見アクロバティックに見えつつも、安全に初期化を自動的に行う方法とか考えてみました。

public  static function init(){

	EventDispatcher.initialize(クラス名);

}

	

public static function addEventListener(eventName, obj){

	init();

	addEventListener(eventName, obj)

}

	

public static function removeEventListener(eventName, obj){

	init();

	removeEventListener(eventName, obj)

}

	

private static function dispatchEvent(eventObj){

	init()

	dispatchEvent(eventObj);

}

こんな感じ。

まず、クラス内にあらかじめダミーのaddEventListener等を作っておきます。このクラスのaddEventListenerが呼び出された場合、まずこのダミー内の初期化関数init()が呼び出されます。

public static function addEventListener(eventName, obj){

	init();

	addEventListener(eventName, obj)

}

init()内では、EventDispatcher.initialize()が呼び出され、ダミーの関数達が正規のaddEventListener等で上書きされます。

public  static function init(){

	EventDispatcher.initialize(クラス名);

}

addEventListenerは上書きされました。
しかし実はinitが終了した時点では、最初に呼び出されたダミーaddEventListenerはまだ存在しています。
この為、連続して次の行で再帰的にaddEventListner()が実行されます。

この２回目のaddEventListenerは、EventDispatcherによって上書きされた新しいaddEventListnerを呼び出します。
よって、ここでイベントが登録されます。

public static function addEventListener(eventName, obj){

	init();

	addEventListener(eventName, obj)

}

以後は上書きが有効になり、init()関数を呼び出すダミーの関数は二度と呼び出されません。
これで最初にaddEventListenerを使ったタイミングでのみ、EventDispatcher.initialize()が実行されました。

めでたしめでたし。